宮古島のダグズ・グループの創業者・オーナーであり、本業はアメリカの企業弁護士。アメリカ国籍であり、英語名は「Douglas(ダグラス)」、だから「ダグズ・バーガー」となりました。なぜアメリカの企業弁護士が宮古島にグルメハンバーガー店を開くことになったのか? ダグズ・バーガーの創業に関する秘話はこちら。
沖縄県の宮古島は一周約100km、人口約5.5万人、年間観光客数約100万人という小さな南の島です。その小さな島では今でも年間300頭近い犬が宮古島市保健所に収容されます。(2021年6月14日琉球新報)この数がいかに異常かを示すために比較をすると、東京都の人口は約1400万人、しかし一年間に保健所に収容される犬は140頭前後です。(東京都福祉保健局HP)この状況を打破するために宮古島の保護犬活動が始まりました。この結果、2015年には200頭近い犬が殺処分となっていましたが、2016年にはそれが96頭に激減、そして2018年以降は殺処分ゼロを継続しています。
それでは、なぜ宮古島のハンバーガー屋が犬の首輪を開発することになったのか。その話は2018年のゴールデンウィークにまで遡ります。ダグが大の犬好きだと知っていた友人が「ダグさん、紹介したいグループがあります」と声をかけてきました。そしてそこでダグが出会ったのが宮古島で保護犬活動をしていたグループの数名。ダグは生粋の商売人。すぐに「年商は? 年経費は? 損益分岐点は?」という質問を矢継ぎ早にしたのですが、彼女たちからすぐには数字が出てきませんでした。そこでダグはさらに聞きました、「皆さんの給料は?」と。すると「全員がボランティアです。朝の8時から夕方の4時まで犬の世話をしてその後急いで自宅に帰ってシャワーを浴びてから夜は飲食店でアルバイトをしています」という回答だったのです。それを聞いたダグは彼女たちを諭しました、「その日本人特有の根性と気合だけで動いているボランティア精神が最終的にはみんなを疲弊させて崩壊に追い込む。今月から僕がシェルターの年間経費をスポンサーするからまずはせめて人件費を除いた経費だけでも僕からの資金でトントンになるのを目指そう。そしてその後は何か新しいサービスか商品を考えてそれを売ることによってみんなの人件費を生み出そうよ」と・・・ それから、犬のイラストTシャツ、マグカップ、いろいろなことを考えました。しかしそれらはありきたり。名案が浮かばないままあっという間に月日が経ってしまいました。
そんな中、2021年にアップル社が忘れ物防止を目的とした「AirTag」というデバイスを発表しました。それを見たダグはこのデバイスを使って犬が迷子になった時に即座に見つけられる首輪を開発できないかと考えました。なぜこの発想が生まれたかというと、ダグは、2014年〜2016年にかけて日本各地で子供や女性が誘拐されたのちに殺害されたという悲惨な報道が続いていた時期に、子供や女性が危険な状況に直面した際に口から飲み込める小さなカプセル式のGPSを作れないかと考えたことがあったからです。ダグはそれを「Trackmepill(私を追いかけて)」と名付けて資金調達までをも検討していました。しかしGPSは電池の問題があり、同時に水なしで飲み込めるほどの小さな錠剤にするのはなかなか難しくて結局諦めざるを得ませんでした。そこにAirTagがでてきたわけです。
AirTagにも限界があります。それはAirTagはGPSではないという点です。GPSは自らが複数の衛星と会話をすることにより自らの位置情報を把握します。それではAirTagはどうやって自らの位置情報を特定しているのでしょうか? それはアップル社が独自で持っているネットワークの中でBluetoothの技術を利用しているのです。もう少し簡単に説明します。世界中には現在約10億台のiPhoneが存在しています。そしてアップル社はその一台一台がどこにあるのかをiPhone内のGPSを利用して把握しています。つまり、この10億人すべてがiPhoneという同じデバイスを使用しているという共通点だけでまるで全員がチャットグループの仲間であるかのような「10億人みなフレンド」状態になっているのです。そして(私の)AirTagは、その瞬間に一番近くにある(私から見れば赤の他人の)iPhoneとBluetoothで通信をすることによりアップル社に位置情報を送り、その位置情報がiCloudを介して私の「Find My」アプリに表示されるという仕組みです。
従いましてAirTagの限界はまさにその点です。AirTagは(世界中の誰かの)iPhoneのある一定の距離から離れてしまうとBluetoothの通信が切れてしまいその位置情報を送れなくなってしまうのです。そしてその距離は約240メートル前後だと言われています。つまり、この首輪をつけていたとしても、愛犬が山奥の森林に迷い込んでしまったらこの首輪ではもう追いかけることができなくなります。しかし都会で迷子になる犬は、少なくともどこかの瞬間で誰かのiPhoneの240メートル以内に入ってくるのではと想定しています。同時に、例え森林に迷い込んでしまって追えなくなったとしても、飼い主は最低でも「最後にどこにいたか」を把握できるだけで捜索範囲を一気に縮めることが出来ます。それを利用したのがこの首輪です。
首輪と共に未開封・未使用のAirTagが同梱されています。
AirTagはかなりタイトにきっちりと入ります。
縫製・バックルは兵庫県姫路市の革細工メーカーに依頼しています。
カリフォルニアライセンスプレート風名札で飼い主の電話番号がすぐにわかります。
日本でも犬のマイクロチップの義務化が進んでいます。しかしこれにも問題があります。例えば、ある人がある迷子犬を見つけたとしましょう。しかしその人がその迷子犬の飼い主を探すには、その犬を捕まえて(まずこれが困難!)、動物病院に連れて行き、そしてマイクロチップを読み込む必要があります。この忙しい現代、そこまでしてくれる人が何人いるでしょうか? そこでダグはこの首輪に飼い主の住所と電話番号がはっきりと書いてあるカリフォルニアライセンスプレート風名札をつけました。これであればそんなに手間もかからずに飼い主に電話をすることができます。(名札の発送には2ヶ月ほど頂きます)
名札作成には以下の情報が必要です。(すべて英語でお願いします)
今回のリリースの次には革の色を変えて数色ご用意いたします。その後に小型犬用と大型犬用をデザインします。
19,800円(首輪本体・AirTag・名札・送料・税)込み価格
この商品の純利益の100%が宮古島の保護犬活動に寄付されます。現在の世界情勢、インフレ、及び円安の影響もありますが、首輪一本あたり5000円の寄付をコミットいたします。
この活動にご賛同いただける米国在住の皆様がいらっしゃいましたら「info@dougsburger.com」まで「首輪購入希望」とメールをいただけると幸いです。ダグの日米の往復のタイミングで米国までハンドキャリーして米国内で発送いたします。お値段は「$175」といたします。
ご購入の前に必ず上記「仕様」を
再度ご確認お願い申し上げます。
名札の発注もあることから返品・返金の依頼は
お受けすることが出来ませんのでご了承ください。